過去の工業会賞受賞製品
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工業会大賞
2019年
ディスコネクト部品の焼結化
- 株式会社ファインシンター
- トヨタ自動車株式会社
- 段差の大きいラチェット形状や薄肉・長尺形状の成形を原料・金型構造の面から対策を行い、また、うねりを有するボール溝端面においてレーザー焼入れ導入による特性確保など、技術的難度の高い複雑形状製品を実現した点が高く評価されました。本製品の様な複雑形状は従来では敬遠されがちな形状ですが、数々の対策により量産化を実現されたことにより、焼結品のニアネット成形技術の進歩をうかがい知ることができます。
今後、他工法からの置き換えなどによる粉末冶金製品の市場拡大が期待されます。
2009年
車載リアクトルコア用高密度・低損失圧粉磁心(HDMC)の開発
- トヨタ自動車株式会社
- 大同特殊鋼株式会社
- 株式会社豊田中央研究所
- 原料の粉末形状、絶縁コーティングなど、総合的かつ新しい技術で高い磁気特性を実現した点。また、近年トレンドである環境対応自動車に本格的な貢献をし、今後大きな展開が期待される点が評価されました。
2004年
高合金組成鋼より優れた低コスト高強度材の開発
- 株式会社ダイヤメット
- (三菱マテリアル株式会社)
- 銅と鉄の濡れ性に着目し、焼結材料として最も一般的なFe-Cu-C系に微量元素を添加することで、部分拡散合金系と同等の高強度を有する材料を開発した点が高く評価されました。
新製品賞・デザイン部門
2022年
2個同時成形でネットシエイプ実現した複雑多段形状のパーキング部品
- 住友電気工業株式会社
- 成形方向上下逆転、2個同時成形による金型焼き付き防止、3D設計による金型形状最適化により完全ネットシエイプ化を実現させた点が、着想も素晴らしく技術的に高く評価されました。また、完全機械加工レス+2個同時成形によりコスト半減化を達成、他製法とのコスト競争力向上により需要拡大も期待される点が評価されました。
電動VVT用高精度薄肉部品の量産化
- 株式会社ファインシンター
- CAE解析をフル活用し、異形状で薄肉部を持ち且つ焼入れを必要とする製品の高精度を達成した技術が高く評価されました。焼結特有の難課題を解決した技術及び電動VVTという製品用途の両面で、今後粉末冶金の領域拡大の可能性を広げるものと考えます。
耐久疲労強度を向上させたMT用プラネタリろう付けキャリア
- 住友電気工業株式会社
- これまでの設計思想を大幅に変更してギヤとプレートの周り止め段差レス且つ接合面積増による接合強度向上、ギヤ部の除肉成形による重量減により、強度・コストの両面で顧客要求を満足し量産化を実現した点が評価されました。また、顧客に焼結の設計自由度・品質信頼性・接合強度向上など課題解決力をアピールでき、今後電気自動車用e-アクスル等への焼結接合技術採用拡大も期待される点が評価されました。
レーザー焼入れを適用した環境対応パーキング部品
- 住友電気工業株式会社
- 二部品一体化でニアネット成形を実現して大幅なコスト低減を達成、また、省電力かつ焼入れ油レスのレーザー照射法を活用し必要部のみの部分焼入れを採用することで、コスト低減のみならず二酸化炭素削減を実現された点が評価されました。更に、焼結部品のコスト競争力と環境対応力を向上させ、今後急速に開発が進む電動車向けにも更なる需要拡大が期待される点が評価されました。
高硬度と高精度を両立させた電動VVTハウジングスプロケットの開発
- 住友電気工業株式会社
- 極めて狭い範囲の局部高周波焼入、専用砥石開発による溝幅と有効範囲の両精度確保により、高硬度と高精度を両立させた技術が評価されました。VVT以外の他製品にも応用可能であり焼結製品の需要拡大が期待されます。
2021年
PHEV用トランスミッションのパーキング部品の開発
- 住友電気工業株式会社
- 成形方向の見直しを含む大胆なデザイン変更による大幅な加工コスト削減は、デザイン部門に相応しく、技術的に高く評価されました。この様な設計発想は今後の設計者に大いに参考になるところであり、業界として啓蒙すべき好例であると共に、自動車電動化による類似のパーキング部品の需要拡大も期待される点が評価されました。
アキシャルギャップモータ用圧粉磁心の開発
- 住友電気工業株式会社
- アキシャルギャップモータ用の圧粉磁心の量産化を実現し、技術の新規性、業界への貢献度共に高く評価されました。成形、ボルト穴加工、絶縁塗装のそれぞれの要素技術に工夫が見られ、それらの総合的な技術力の高さによりエポックメイキングな量産化を可能にした開発です。今後、車載を含めたモータへの展開が期待されます。